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未成年者が飲酒してはいけない理由が解明される
法律で未成年者は飲酒が禁止されているが、未成年者の飲酒はなぜいけないのだろうか? この理由のひとつが、米国カリフォルニア州スクリップス研究所の研究チームが行研究により明らかになった。研究にはサルを用いた。
人間の思春期に相当する年齢のサルにアルコールを持続的に摂取させると、脳の神経細胞の増殖・分裂が減少してしまうということだ。この成果は「米国科学アカデミー紀要」に掲載されている。
研究チームは、4~5歳のアカケザルを用いて実験。ちょうどこの年齢は、人間の思春期に相当する年齢という。研究者らはまず7匹のサルに40日間、自由にアルコールを摂取させた。アルコール濃度は6%であり、ちょうどビールと同程度のアルコール度数だ。その後、サルを2つのグループに分け、片方のグループにはさらに11ヶ月続けてアルコールを摂取させ、もう一方のグループにはアルコールを摂取させなかった。
その後、この2つのグループの間で、脳の神経細胞にどのような違いがあるか観察した。その結果、アルコールを摂取し続けたサルでは、記憶や学習に関与する海馬の歯状回(しじょうかい)と呼ばれる部位の神経細胞の増殖が、著しく減少していることが明らかになった。
海馬の歯状回の神経細胞の増殖は、記憶や学習に必須であると考えられているほか、うつ病の発症にも関与していることが過去に明らかにされている。つまり、思春期にアルコールを多量に摂取することで、記憶学習が低下する可能性や精神症状に悪影響を与える可能性があることが推察できる。未成年者のアルコール摂取が脳機能に悪影響を与えることが証明された結果である。
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